12月に某所から某所に向けてサンダーバード2号と4号(サンダーバード ARE GO準拠)のセットのレゴがほしいというお願いがあり、試行錯誤しました。そのときの個人的な覚え書きです。
設計
LEGO Digital Desiner(以下LDD)という、パソコン上でレゴの組み立てができるツールをレゴ社が提供しているので、基本的にはこれを利用。
LDDを使うメリットは以下のとおり。
- 手元にない形状・色のパーツを好きなだけ使える
- 完成イメージをつかみやすい
- パーツリストを出力できるので、パーツの調達時に便利(後述)
ただ、全くゼロからLDDを使おうとすると「LDDの使い方の把握」と「どんなパーツで作るかという検討」を一度にやることになるので大変。ある程度、実際に手持ちのパーツを手を動かして組んでみて、完成品のサイズをどの程度にするか、使えそうなパーツはどんなものがありそうかを考えてからLDDで取り掛かるのがおすすめ。自分の場合は過去にオークションでジャンクパーツ(キロ単価1000円ぐらい)を買ってあったのでそれを使いましたが、以下のようなものを買うのもよいかと。
レゴ クラシック アイデアパーツ<エクストラセット> 10702
LDDでの操作
LDDでは起動時にタブが3つ出て通常版かマインドストームかEXTENDEDかを選択できますが、右端のタブのEXTENDEDを使用。
通常版はパーツ選択時に色違いの同型パーツが大量に出てきて選ぶのに時間がかかりそうだったため。EXTENDEDでとりあえず組んでから後でパーツの色を変更。
LDDの基本的な使い方は割愛しますが、操作でハマった点をいくつか
LDDでのパーツ選択
LDDではいろいろなパーツを使えますが、パーツ選択はカテゴリを開いてその中からパーツの形を選択する仕組み。
最初はどのカテゴリに希望のパーツが含まれているか探すのに苦労すると思います。基本的には試行錯誤するしかないと思いますが、何点か。
- まずはパーツの種類をざっくりとでも把握しておくとよいかも。以下が参考になりました。
【レゴ講座】まず最初に知っておきたいレゴパーツの基礎知識 4-Wide Lego Cars Blog - レゴ4幅車ブログ
LEGOパーツの名称(基本的なもの) LEGOの基礎知識@STUD&TUBE
LEGOパーツの名称(特定の用途を持ったもの) LEGOの基礎知識@STUD&TUBE - パーツの番号がわかればLDDで使えます。完成品の参考になりそうなパッケージがあれば、そこに含まれるパーツをLDDで使うなど。自分の場合は以下の手順で。
- bricker.infoなど、パッケージに含まれるパーツリストがわかるサイトにアクセス
(例:2号作成時にはスペースシャトルの形状を参考にしました。Bricker - Construction Toy by LEGO 7470 Space Shuttle Discovery) - 使いたいパーツの番号を特定。bricker.infoではURL中の数字がパーツの番号。
(例:http://bricker.info/parts/3298/) - LDDの検索ウィンドウで番号を検索すると該当パーツが選択できる
- bricker.infoなど、パッケージに含まれるパーツリストがわかるサイトにアクセス
- 1x2x5以外の縦長のブロック(など)は希少なのでLDDで組むとき使わないことをおすすめ。
- 中を空洞にしてパーツをケチると、組むときの難易度が上がる(自分で組むなら関係無し)。
パーツリストの作成・修正
LDDからレゴ社へ直接注文ができる…らしいのですがとりあえず日本からはできないようです。そのため、別途調達するためのリストを作成します。
LDDを使うメリットはパーツリストを出力できることです。LDD上で必要なパーツを置いてあれば、別に最後まで組み上げる必要はありません。
FileメニューからExport BOM(Bill of materials:部品表)をクリック。
保存はエクセル形式(xlsx)。
このリストをそのまま発注しようとすると、色と形状の組み合わせがないものや入手が難しいものが含まれていることがあるので、What's the easiest way to by parts on a Bricklink wanted list?を参考にRebrickableであらかじめある程度整理。
- Rebrickableのアカウントを作成
- パーツリストをアップロード
その際LDDのBOMファイルの形式のままでは受け付けないので、Rebrickableのフォーマットに合わせて加工してからアップロード
「そんな番号のパーツはない」という趣旨のエラーが出たらBrickLink Reference Catalog - Partsで探しなおすなどして修正 - アップロード後、レアパーツやそんな色のパーツはない、というものを個々に修正
- この後Blicklinkで注文するならBlicklinkの形式でリストをエクスポート
発注
パーツ販売のネットショップを使うかBrickLinkを使うか、Blicklink代行業者を使うか。
東大LEGO部の記載も参考に。
とりあえずBrickLinkに関するメモは以下のとおり。
- 支払いにPayPalアカウント必要
- まだ数回しか使っていませんが、これまでのところ到着までの時間は支払後最短で1週間、最長で20日(12/17発送のお知らせ→1/3到着)
- Blicklinkにアップロードできる形式でパーツリストを作っていれば、以下の手順で発注がある程度楽に
Step 1. Make your Wanted list. When you input bricks allow for both New and Used to show, this is done when you input each individual brick. Input quantity here too. It can be edited afterwards.
Step 2. When viewing your Wanted List you should see a tab up top called 'By Shop', click that to bring up a list of shops that have items on your wanted list. Find a drop down menu that lets you view (Unique Lots). Lot = one type and color of brick, even if you need 99 of them its 1 lot.
Step 3. Browse the sellers who have the most unique lots, when you choose one it will bring up the parts but you may see duplicate New and Used for each part.
Step 4. Up top in the sellers store page you'll see a 'Fill Cart Minimum' link, click it an it will automatically place the quantity in for the each brick you need for each lot. If there are New and Used you'll have to individually delete the quantities in either so you order only one type of lot. So not to double up.
What's the easiest way to by parts on a Bricklink wanted list?より引用
- 実際組んでみるともう少し形状を変えたいことがある
- 手に持って遊ぶ場合、強度を上げるため組み方を変えたいことがある
- 特に中古パーツではキズや日焼けが気になることがある